フィナンシャルタイムズやペンションアンドインベストメンツが報じたところによると、元マン・グループ社長のジョナサン・ソレル氏がキャプストーン・インベストメント・アドバイザーズに加わることになった。ソレル氏は、ニューヨークに本拠を置くジョセフ・J・ルーカス氏の後任となる。キャプストーンは60億ドルの資産を持つヘッジファンドで、ボラティリティの変動をトレーディングすることに特化しており、中国への進出の可能性などのイニシアティブを主導すると報道されている。
ソレル氏は、2011年にゴールドマン・サックスから世界最大級のヘッジファンド会社マン社に入社し、最高財務責任者を務めた後、社長も務めた。2019年9月に辞任が発表され、その動向が注目されていた。ソレル氏は2010年にヘッジファンドGLG社、2012年にFRM社、2014年にNumeric社と、会社が買収により拡大していく中で、事業の再編とアメリカ市場への注力したことで評価されている。
キャプストーンはグローバル市場の混乱に焦点を当て、価格変動自体を資産クラスとして取引している。創業者のポール・ブリットン氏は1994年にロンドンのLIFFE取引所でオプション取引を行うサラトガ・リミテッドでキャリアを開始し、1999年にはプライベート・トレーディング・パートナーシップであるマコ・グローバル・デリバティブを共同設立した。2001年にはニューヨークに拠点を移し、マコU.S.の立ち上げと管理を担当した。その後、2004年にマコの米国事業を買収してキャップストーン・ホールディングス・グループを設立し、オプションやデリバティブ市場での経験を活かし、2004年から2007年にかけて、独自のトレーディング・グループとしてパートナーの資本を管理した。キャプストーン・インベストメント・アドバイザー ズは2007年3月に設立され、機関投資家向けのクライアント資本として業務を開始した。