大手ヘッジファンドのブリッジウォーターアソシエイツの共同最高投資責任者、グレッグ・ジェンセン氏がファイナンシャルタイムズに語ったところによると、金価格は2,000ドル/オンスを突破する可能性があるという。中央銀行のインフレ率が上昇し、政治的な不確実性が高まっているためだ。
ジェンセン氏は、米連邦準備制度理事会はインフレがしばらく過熱するのを容認するだろうと考えている。「先進国の主要中央銀行が金利を正常化しようとすることはもはやないだろう。それは大変なことだ」
同時に、米国の経済成長の鈍化が貧富の格差を拡大させ、中国やイランとの緊張が高まる中で、政治的混乱が続くと同氏はみている。
ジェンセン氏によると、これらの結果を総合すると、投資家は金をポートフォリオの中心とすべきであり、特に米国について「世界の大部分は少々極端に株式の買いポジションにかたよっている」という。