ヘッジファンドのブレバン・ハワードの2019年の成績は8.4%プラス
欧州大手のヘッジファンド、ブレバン・ハワードが2019年の成績が8.4%であることが分かった。これにより復活を印象付けた2018年12.4%に続いて2年連続でプラスとなりそうだ。
ブレバン・ハワードが低迷から復活したきっかけは
一時欧州最大級のヘッジファンドとなったブレバンハワードではあるが、2012年以降運用が低迷し、2013年末に40billionドル(約4.3兆円)あった運用残高は、直近1/5近くまで減っていた。
近年の運用成績回復のきっかけはファンドの運用方針の変更にある。ブルームバーグの報道では、以前は認められていなかった、従業員の独自のファンド運用を認めるようになったことで、運用に多様性が生まれたことに復活の要因があるようだ。シティとJPモルガンで働いていたアルフレド・サイッタ氏の運用する先進国市場の債券で運用するASマクロファンドと、シンガポールを拠点とするミナル・バスワル氏のアジア債券と為替を中心に運用するMBマクロ・ファンド、そして最近になって、金利トレーダーのファッシュ・ゴルチン氏が運用するFGマクロ・ファンドの運用を開始している。2019年10月には共同創業者のアラン・ハワード氏が経営から退き、トレーディングに専念している。